私はこうしたい!の理由だけで集客動線を絶ったお話。

 

ネイリストになったばかりの頃は「ネイルの表面=アートや色」の部分に

重きを置いていました。

そして、ありがたいことに媒体からも声を掛けていただけるようになり

ファッジやリンネルのネイルムック本などに2年ほどアートチップを掲載して頂いていました。

雑誌を見て「アートをしたい!」と言う問い合わせを沢山頂く中で

何か「小さな違和感」を感じ始めました。


はて。今の私が提案したいナンバーワンはアートなのだろうか?

こんなに忙しく働くことが「私にとって心地よい」のかな?


違和感を掘り下げた結果。そうではなかった。

なので。当時は大きな声で公開はしていませんでしたが

私が思い立ったのは「もう、雑誌から検索してくるお客様がたどり着けなくしよう!」

「そして、私が大切にしたいナンバーワンを提供できるお客様だけに届けよう!」

その2つ。


で。その2つを手っ取り早くやっちゃう方法って何だろう?と考えて。

それまで大切にしてきたサロンの名前を捨てて、新しいサロン名に変えました笑

それが今の「KiccA.」です。

以前のブログも挨拶文をしばらく掲載したのち非公開に。


周りのお客様や友達や知人から「もったいないじゃん!!!」「何で集客動線を断つの?」など

の声も多かったけど。

一番多かったのは「そんな桃子さんが好きですよ笑」という声でした。

あっさり笑


葛藤ももちろんあったけど、その後↓の様に落ち着きました。

以下の記事は2016に再開した旧ブログにて書いた記事。

(サロン名が変わった2014と2015はブログをお休みしていました)

私の「大きな転機」だった気がします。

そして「人の心」に、深くフォーカスし始めた時期でもあります。

あなたが本当に大切にしたいもの。何ですか?


--------------以下旧ブログより転載---------------



ネイルの世界に入った頃。 

 ネイルと言えば「ネイルアート」だった様な気がします。 

そして爪を長くスタイリッシュに仕上げるスカルプチュア。 

 その頃はまだ、今でいう「カジュアルネイル」なるものも無く
ネイルと言えばゴージャスでエレガントなものでした。 

 私はその頃、今でいうカジュアルなアートが出来ないものかと
四苦八苦していました。
ジェルが世の中に浸透してきた頃だったけど
「欲しいグレイがない!」「ペンキの様な発色のジェルがない!」
「テクスチャーがゆるすぎてアートが滲む!」と、日々問屋さんとサロンの先輩ネイリストに
あれやこれやと聞いて回っていました。


そして独立後。 

ジェルの種類も増えて、自由にいろんな商材を試すことができる様になって
その頃理想だったカジュアルなアートをお客様にご提案する日々。

 当時のブログに毎日のアートを載せて発信していました。 

 そうする内に雑誌への掲載のオファーを頂く様になって
2年ほどコンスタントにカジュアルなネイルアートを提案する雑誌への掲載をさせて頂きました。 

 「カジュアルなアートをご提案したい」という思いでやってきたお仕事。

 ただ、この頃から少しずつ「ネイル」に対する思いが変わってきていました。

 今、ここまで来るまでに気持ちの葛藤の紆余曲折ありましたが。
結局私が行き着いた所は、質感やキューティクルの仕上がりやフォルム。でした。


ここではネイルに見出した「メンタルに響く部分」は割愛しますが
行き着いた先は分かりやすい「アート」ではなく、もっと深い部分の美しさでした。 

 一時期は、これまでサロンの売りの一つだった「アート」の「アート」な部分が
なくなってしまったらどうなるんだろう。
そもそもアートってなんなの?と、ぐるぐる考えた時期もあったのですが。 

 陶器やガラス食器や家具。その他いろいろな物に触れて感じて考えた結果。
「フォルム」や「丸み」や「曲線」。
「質感」や「エッジ」や「シャープさ」。 

諸々全て「アートなんだな」と言うことに気がつきました。 

 自分の「ネイル」という先入観で悩まされた「アート」。

 そのお陰で、今はもっと広い意味で「アート」の概念を持てるようになりました。
アートの本質と概念って奥深いなあと日々思うのでした。

a woman by KiccA.

「a woman」それは「ひとりの女性として」をイメージしています。 ネイルサロンを営みながら、ネイリストとして10年ほど日々女性と向き合っていく中で 私たち女性ってどういう生き物なのか。と言うことを、ずっと見つめてきました。 母でも妻でも独身でも。「ひとりの女性としての自立」を目指して。

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